職員スキルを上げるために
2017/01/16
無料相当の価値になっていないか
「うちの事務所の顧問報酬は高くないけど、顧問先の信頼も職員のレベルも高いです。」という方がいますが本当にそうでしょうか?
自分に自信を持っていることは、成長する上で大事なことですが、、、
あなたはプラシーボ効果というのを聞いたことがありますか?
例えば、ビタミン剤を酔い止め薬だと言って、信じ込こませることによって、何らかの効果がみられるという現象のことですが、実は、これは何かスキルを得る時も同じことが言えます。
もし、
無料で手に入れたノウハウと100万円払ったノウハウが、仮に同じ内容だったとしても、100万円を支払った人の方が成果を出しやすい(吸収する)ということです。
これは、あなたにも経験があるはず
あなたの本棚に並んでいる本を見てください
「これ役に立つから」と、誰かにもらった本が、1度も読まずに本棚に置きっぱなしになっていることが、
しかし、あなたが自分のお金を払って購入した本はどうでしょうか。真剣に始めから最後まで読むはずです。
それも、金額が高い本ほど、真剣に何度も何度も、、、。
そう、人間の心理には、無料のものは、勝手に「無料相当の価値」しかないと判断してしまいます。
それが、仮に100万円のノウハウだったとしても、、、
いつまでローリスク・ローリターンを続けるのか
これは、あなたの顧問先でも同じことが言えます。
あなたに、高い顧問報酬を払っている顧問先と安い顧問報酬の顧問先では、あなたへ期待する価値が違うのです。
このように考えると、顧問先も本気で経営指導をあなたに受けたいと思うのであれば、躊躇せずに高いお金を支払った方が、確実に成果が出ます。
そして、あなた自身も高い顧問報酬を頂いた方がスキルは確実に上がります。
あなたの価値はいくらなのか
仮に、1件当たり平均顧問料が40万円の事務所と、80万円の事務所、120万円の事務所では、120万円もらっている事務所の職員スキルは高いです。
そう、顧問報酬が、あなたの価値なのです。
これは、購入者である顧問先でもいえることです。
年間顧問料を40万円支払っているの顧問先と、80万円の顧問先、120万円の顧問先では、
120万円支払っている顧問先の方が、あなたに期待する価値も、あなたが提供している指導内容も高いはずです。
こういうことを言うと、
「私は、顧問報酬の額で、顧問先の指導内容を変えるなんてことは、ありません。」
なんていう勘違いしている職員が出てきます。
では、質問ですが、
月3万円の顧問先に対し、月10万円の顧問先と同じ指導をしていると言えますか、逆に、月10万円の顧問先に対し月3万円の顧問先と同じ指導をしている、と言えますか、
人間は、すべて数字をお金に換算しています。
ただ、あなたはこう思うのです。
月3万円の顧問先に対し、金額以上に一生懸命、指導しているのに、全く言うことを聞いてくれないとしたら、
本人は、そんな気もなく気づかないうちに。
「月10万円の顧問先と同じ指導をしてやってあげているのに・・・。」
しかし、月3万円の顧問先は、月10万円の顧問先と同じ指導内容だと知らされても、
月3万円の価値しか思ってくれてないのです。
消費商品でも同じです。
もう少し事例を交えてお話しします。
出張で泊まる宿を探してたら、格安で提供している旅館があったとします。
通常、20000円の料金を、5000円で提供したら、仮にサービスが悪くても
なんとなく、どうせ5000円だからと価値を低く見ると思います。
5000円払った人は、5000円の価値で判断します。
しかし、
通常料金の20000円を支払った人は、少しでもサービスが悪ければ、20000円支払っているのに、このサービスはなんだ?と20000円の価値で判断します。
人は、支払った金額の価値しか手に入りません。
これは、消費商品ではなく、未来のための投資として扱う商品の場合は、特に値上げした方が成果を実感してもらえるでしょう。
あなた自身も顧問報酬の高い顧問先に対しては、その投資価値を実感してもらうために、いろいろ学ぶことでしょう。
そして、自ら学んで実践していると、新メニューが出来たり、自分がスキルアップするなど、よりよい付加価値を提供でき、さらに稼げたりするものです。
もし、
本気で顧問先に明るい未来を手にしてもらいたいと思っているのなら、躊躇せずに値上げしてみましょう。
そして、この際、忘れてはいけないのが、金額だけを値上げするのではなく、きちんと価格の10倍の価値を提供して下さい。
その価値提供が顧問先の満足に繋がります。