経営計画書の実効性を高める
2017/01/16
経営計画書作成への拒否反応
ここ数年、多くの税理士事務所が「経営革新計画」のもと経営計画書を作成したことでしょう。
そして、作成したことによる経営者の反応はどうだったでしょうか?
「融資が通ってよかった。」と感謝されたことだと思います。
しかし、同時にキャッシュフローや数値だけの経営計画をつくることが「経営計画書作成支援」だと誤解した職員も多くいます。
その結果、モニタリングでは、数字の予実チェックばかりとなり、経営者の満足度は下がっていく一方なのではないでしょうか?
経営計画書をつくることに対する拒否反応を起こしていないでしょうか?
また今年もお願いします。と2年、3年、5年と継続して経営計画書の作成をしてくれなければ、事務所売上としても、たった一度きりで終わったら勿体ない話ですよね。
だからもう、数値羅列型の経営計画書作成ごっこを卒業しないと、顧問先から「経営計画書自体に疑問符」を持たれるかもしれません。
経営計画書をつくれば業績がよくなるという方程式はない
職員の中には、時間をかけて計画書を作成しても業績が良くならず、計画書づくり自体に意味がないと経営者に思われたら、その後の税務顧問に影響が出る、、、と
そのことが怖くて、最初の一歩が踏み出せない職員もいるようです。
確かに、私もこれまで、20年間に経営計画のコンサルティングは、恐らく100回はやっているでしょう。
しかし、経営計画書を作った会社の業績が良くなったか?
と質問されたなら、、、
正直50%くらいです。
経営計画書をつくれば、業績が良くなるという方程式は成立しないですね。
でも、計画書のない会社で、会社らしくなった企業も皆無です。
そこで、経営計画書と業績の関係を考えてみました。
そもそも業績は、具体策を実施した後に着いてくるものです。
ならば、「売上の中身」「戦略の中身」を経営者と一緒に考え、具体化する支援をしないと「形式だけの経営計画書」になりかねません。
そうならないためには、どうやったら成功する経営計画書が作成できるのか。
その秘訣を教えます。とっても簡単です。
成果を出したければ、計画は後回し
基本的な計画書をつくる方法として
Plan(まず計画をつくり)
Do(計画通り実行して)
Check(結果を確認)
Action(改善)
ってよく言われるますが、成果を出すためには、順番がちょっと違うんです。
それは、
Do(とりあえず実行)
Check(良くも悪くも結果が出る)
Action(改善の検討をし)
Plan(それを踏まえた経営計画書をつくる)
って感じです。
よく計画書を先につくってしまうと、悪い結果がでた時に、「やっぱりね」「計画通り行くわけがない」と愚痴られた経験があるのではないでしょうか?
だから、
まず実践してもらう。
そう、思い立ったら吉日「とりあえず実行してみる」「経営者の思っていることを支援する」
そして、結果をもとに「売上の中身」や「戦略の中身」を経営者と一緒に考える。
後出しジャンケンのようですが、まずやってもらってから経営計画書を作成すると、良い結果がでる確率はグッとあがるのです。
経営計画書をあなたと一緒に作ることへの価値があがるのです。
これが、経営計画書で成果を出す秘訣です。