やってみるだけの価値はある
2016/06/06
It's worth a try (結果はわからないが)やってみるだけの価値はある
まず、知っておきたいことは
「人は変えられることは嫌うが、試すことは大好きである。」
しかし、
何故、カイゼン活動を推進した多くの企業が失敗したのか?
業務改善を推進することが、企業にとって
いいことだと分かっているのが
浸透せず、長続きしないのか?
そこには
「今やっていることを変える」
ということへの過剰反応であり、やらされ感があるからです。
だから、
「やってみたら面白いかもよ」
「とりあず試してみようよ」がスタートでなければならない。
そして、ここがリーダーの力量の見せ所ではある「It's worth a try 」
さあ、はじめよう!
何に対して意識するべきなのか
人をやる気にさせるには、
その人の持っている力を存分に
発揮したいという意欲に火つけることが大事です。
もし、その人に火をつけることができた時、
積極的、献身的な働きが生まれるのです。
あなたは目標を持っていますか?
目標は持っているけれど、
なかなか行動できず数年前から何も変わっていない…
なんて人もいるのではないでしょうか。
それでは、せっかく意識した
目標の意味がなくなってしまいます。
何故、目標を持っているにも関わらず、変わらないのか?
それは意識すべき点を間違っているから
現状→→→目標→→→得たい結果
目標を達成した結果
「何を得られるのか」
「どうなるのか」
という、目標を達成した時に
この夢が実現するということが
イメージできたとき、
人は目標を行動に落とし込みやすいのです。
目標を行動に変えるスマートの法則
目標の作り方に「SMARTの法則」というのがあります。
私が推奨するTry活動でも
このSMART(スマート)の法則により実施します。
Specific(具体的、わかりやすい)
Measurable(計測できる、数字になっている)
Achievable(頑張れば達成できる)
Result(得たい結果・夢)
Time-bound(期限が明確である)
そして、Try活動では具体的な数字で
判定できることが特に重要です。
上からやらされる目標ではなく、
自分たちがやりたい目標であることも
重要なポイントとなります。
まずは、SMARTの法則を使って、
「目標を数字で話す、期限を決める」
から始めましょう。
例えば
Aさん、「夏までに痩せたいので運動をする」
Bさん、「この夏は水着を着たいので5㎏痩せるために腹筋を毎日10回する」
という目標をふたりは掲げました。
Aさんの場合
具体的 = ×
数字になっているか = ×
頑張れば達成できる = ×
得たい結果・夢 = 痩せたい
期限がわかる = 夏までに
Bさんの場合
具体的 = 腹筋をやる
数字になっている = 毎日10回
頑張れば達成できる = 5㎏・・・10㎏だと現実的でない
得たい結果・夢 = 水着を着たい
期限がわかる = 夏までに
となりますが、どっちも痩せられるんじゃない?と思う方もいるでしょう。
私もどっちが痩せるかなんてわかりません。
しかし、想像してみてください。
夏になり上司として、
あなたは両方の評価をしなければなりません。
もし、あなたならAさんをどう評価しますか?
私にはBさんしか評価できません。
結果にコミットメントした点では
評価できるのでしょうが、
結果に対するプロセスが評価する上では大事だと考えます。
だから、本人の努力の成果を測る基準がなく、
何をもって達成とするのか、
また、それまでの過程であるプロセス、
何をもって評価させれるのか、
が明確でないと上司のあなたは評価が難しいと思います。
あなたも賞与などの人事考課などで、
部下の目標設定が明確でないがために、
どう評価していいのか、
悩まれた経験があるのではないでしょうか。
だから、SMARTの法則を取り入れることで、
常に目標を意識させることができ、
日々の仕事への取り組み方や業務改善、
コスト削減への意識も向上させることができ、
何より適正な評価が可能となるのです。
あなたが明確な基準を提示していないがために、
感覚で評価される部下が可哀想だとは思いませんか?
そう思うなら今すぐ「It's worth a try」
それが、今、求められているリーダーなのです。