赤字になった時にチェックする20のポイント
2017/01/16
経営計画書を作成しても、毎月指導しても、行動が伴わない、赤字から脱却ができない、そんな顧問先では、下記のような原因が考えられます。
一度、経営者面談でチャックしてみてください。
- 昨年実績の差額対策は、「根拠ある具体策」など、実施状況が一目で分かるような「見える化」されているか
- 低価格競争にあった徹底したコストダウン(仕入先・外注先の値下げ交渉、新規仕入先・外注先開拓)を実施されているか
- 経営計画は、業績悪化商材や業績不振顧客の売上を昨年対比マイナスで読んでいるか、また、損益分岐点以上の売上対策は、新商材や新規客からの受注計画が入っているか
- 業績の足を引っ張っている商材や、今後とも業績回復が見込めない顧客について、思い切った判断で、「見切り千両」の経営を実施しているか ※但し、仁義を欠かず、個人的にできる範囲の協力はすること
- 値下げで競争する商材と利益確保する商材を分けて管理し、特に利益確保のための商材と売り方を決めているか
- 顧客の新規開拓の戦略、方法をトップ自ら、営業部門と協議しながら立案し、戦略的な顧客開拓を実践しているか、任せっきりになっていないか
- 商品の特徴やポイントづくりにトップ自ら集中して開発開拓にあたっているか ※USPを明確にした商品構成、Web戦略、マーケティング戦略を実施など
- 自社が勝負をかける分野を決めて、重点的に投資や人材配置をしているか
- 社員やパートからの協力を得る為に「傾聴型会話」を心がけ、一方通行な独断ワンマンとなっていないか
- トップはサンゲン主義(現地・現場・現品)で問題を把握し、風評、幹部や社員の報告だけで物事を判断しないようにしているか
- 賞与カットや給与ダウンを余儀なくされる場合、トップ自ら個別に説明を行い、理解と求める(良くなる道筋を立てて、納得してもらう)
- コストカットは、大きな経費カットに集中管理し、小さな効果しか出ないものは、管理はほどほどにし、社員のモチベーション低下までさせないようにしているか
- 仕事の仕方を変えない役員や上層部には厳しい処置を行い、上層部からけじめをつけさせているか
- 現場での問題や顧客先での問題の解決策は、『理論的な対策』や『再発防止の確約』が出るまで徹底して理論的な検証をしているか ※温情や表面的な対策でお茶を濁していないか
- 目先の経費圧縮だけに右往左往せず、中期的に見て経費配分や人材投資をちゃんとしているか
- 人情が災いして、情実で社員や顧客を判断したり、決断が遅れたり、また理不尽な判断に陥らないよう、合理的な判断をするために客観的なアドバイザーを付けているか
- 「失敗した結果より、そのプロセスでの基本動作の欠如」には厳しく社員を叱り、社風が緩くならないようにしているか
- 「自社の強み」と「外部環境」を見据えて、新たな戦略や具体策を捻出するような戦略会議を実施しているか
- 経営者は、自分に都合の良い理論展開ではなく、自分の意見に反する意見を広く求め、リアリティな決断の材料にしているか
- 今後も景気の回復はないと見て、他力要因や政府、助成金等を当てにしない経営対策を自前で捻出しているか
以上20のチェックポイントで問題点を抽出し、次回訪問時に改善策の提案をしてみてください。