税理士から仕事を奪う3つの大きな原因

   

このブログを始めたキッカケともなったオックスフォード大学のオズボーン准教授による大胆な予測による人工知能等の技術進歩で、

今後10年~20年ほどで現在ある約47%の仕事が自動化され、今、人がやっている仕事が奪われる。

そんな結論が出たのもですが、その中に「税務申告代行者」、「簿記、会計、監査の事務職員」がリストアップされていました。

 

そう、税理士事務所の仕事は消えるのです。

 

でも大半の方はこう考えています。

「たしかに会計業務のハード部分は自動化が進むだろうけど、税理士事務所の本当の仕事はソフトだから消えないよ。」

 

しかし、政府の統計データなども調べてみると3つの大きな原因で、「仕事が消えてしまう…」ということが、みえてきたのです。

 

その1.供給過剰

ビジネスは需要と供給のバランスで成り立っていますが、供給過剰とは、商品を提供する側が増えすぎてしまう状態ですよね。

 

例えば、売り手が10人で買い手が100人いれば、売り手1人あたり買い手が10人いることになります。

しかし、売り手が20人、買い手が100人なら、売り手1人あたりの買い手は5人になってしまします。

つまり、売上が半分になってしまうということです。

 

もし、売上が半分になってしまったら、大半の事業が潰れてしまってもおかしくありません。

こんな風に売り手が急激に増えてしまうと、そのビジネスで利益を出すのが難しくなり、収入が減ってしまうのです。

 

そして、この供給過剰は士業界でもどんどん進んでいます。

・税理士は、10年で69,243人(2005年)から74,501人(2014年)

・公認会計士も、2000年には、16656人でしたが、2014年には、33977人と2倍以上に増えています

 

 

そう、こんな風に軒並み資格者の数が大きく増加しているのです。

しかも、この勢いは、まだまだ止まりそうもありません。

そうなってくると、ますます供給過剰が進み、仕事の価値が大きく下がってくることになるでしょう。

 

あるマーケティング研修の会場であった税理士さんとの話ですが、何故、税理士さんが、この研修を受けているのか、という問いに

「税理士の資格があれば、将来は安泰なんて思って、がんばって資格をとったんですが、現実と想像はまったく違いました。仕事を奪い合う過当競争に陥ってきていることを肌で感じ、この先この仕事を続けられるのか」という不安があったから参加されたそうなのです。

 

2.技術革新

新しい技術が生まれることで、既存の仕事を奪ってしまうことですが、

分かりやすい例でいえば、インターネットの技術が発達し、店舗を持つ書店は、約3分の1がなくなったということです。

が、その反面、Amazonという新たな企業を生み出しました。

そして、この技術革新の波は、すでに税理士業界においても会計ソフトや証憑書類などの自動変換機能の技術発達など、技術革新の波が襲ってくる可能性はもうそこまできています。

その中でAmazonのような時代の流れに乗った新たな税理士事務所スタイルを考えていかなければなりません。

 

3.消費者の行動の変化

消費者の行動の変化といえば、「店頭で商品を見て、実際に買うのは安いネットで」という風に消費者の行動は大きく変化しました。

今や税務に関するほとんどのことはインターネット検索で調べることが可能ですし、Skype等で場所を問わず面談も可能です。地方の企業でも大都市の税理士事務所と契約することも可能であり、もし、優良な安価な事務所がでてきたら、仕事の価値は一気に下がるでしょう。

こんな風に消費者の行動の変化もビジネスに大きな影響を与えます。

 

もし、仕事の価値が下がってしまうと

今、ご紹介した仕事の価値を下げる3つの原因に当てはめてみると士業で収入を上げるのは、とても厳しい道のりになる可能性が高いんです。いくら優秀だった人が人一倍の努力をしたとしても、価値が下がっている仕事で、収入を上げようとするのは厳しい…。

 

いくらがんばって、走っていても、すこし休んだだけですぐに下がってしまう。必死に走り続けなければ、現状を維持するのも難しい。そんな

下りのエスカレーターを必死に走っているようなものです。

 

とは言っても

仕事の価値が下がる時こそチャンス!

では、ポジティブに今の仕事の価値が下がっていく中で収入を上げるチャンスは何なのか、

その一つが「経営者面談」であることは分かっていることなのですが、

具体的に顧問先から魅力的な経営面談についてお客様に聞いたことがありますか。

 

あなたは低価格で勝負してくるライバル事務所と何が違うのか、明確な差別化スキルを相手に伝えることができるでしょうか?

 

顧問先から求められる価値のある経営面談が何であるか。

 

ここの見極めが大事になってきますね。

 

 

ここからは私からの提案となるのですが、

この仕事の価値を下げる3つの原因の影響は、士業に限ったことではなく、あなたの顧問先も同様であるということです。

そんな仕事の価値が下がっている顧問先に対して、あなたはどのような経営者面談をしますか?

 

それは、「社長が考えるべき」と今までと同じようにいうのか、

 

それとも「一緒に考えましょう」と支援することができるのか、

 

支援するために必要なスキルとは?

 

 

それは集客スキルです。

 

もし、あなたが集客スキルを身につけたとしたら、事務所の収入アップもでき、顧問先の収入アップにも貢献ができる。

 

これってスゴいことだと思いませんか?

 

そして、税理士事務所でマーケティング戦略を差別化スキルとしている事務所はほとんどいません。

 

あなたの10年後の備えとして集客スキルに取り組むチャンスが今なのかもしれません。

 

※初心者でも簡単にできる集客スキルについて書いてありますので見てくださいね。

「税理業界初!ウェビナー実践講座」

 

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