顧問先の社長が嫌う11人の職員像②

      2017/01/16

どんなに良い提案をしても、

知識を持っていても、

 

顧問先から評価されないがために

顧問報酬の値上げができない職員がいます。

 

しかし、残念ながら本人は、その原因である

 

「ある姿勢」に

 

気付いていない場合が多いようです。

 

ということで前回、顧問先の社長が嫌う

11人の職員のうち5人を紹介しましたが、

 

今回は残りの6人の職員をご紹介したいと思います。

6.社長を否定する職員

 

例えば、経営者と奥さんや一族、社員を交えた会議などしているとします。

 

仮に経営者がピントズレしたことを話したとしても、

 

 

「社長、それは違いますよ」

 

 

と、断定口調での否定話法では、

言われた方の面子が潰れた格好になります。

 

まだ、マンツーマンで経営者と話している時なら

構わない場面もありますが、

 

第3者がいるときは、全面否定するような表現は避けなければなりません。

 

私は「指導している」と意味を勘違いしている職員に多く見受けられる傾向です。

 

 

7.どちらかに肩入れする職員

 

もし、経営方針をめぐって、

経営者と奥さんが口論したとします。

 

職員は仲裁機能も必要ですが、

どちらが正しいかは別にして、

 

「今のは社長が正しい」など

 

どちらか一方に肩入れするような表現や表情はよくありません。

 

肩入れされた方はうなずくでしょうが、

反対の方は、職員と意見の相違が顕在化して、

その後の付き合いにも支障をきたすことになります。

 

反対側も立てながら、

 

もし、仲裁をするならばロジックツリーなどで

 

「目で見て分かるもの」

 

を使い、やんわり肩入れすることが必要です。

 

 

8.とにかく話す時間が長い職員

 

顧問先から何か質問されたら、

 

「何故社長はそんな質問をするのか?」

 

など、その質問の裏にある相手の意図を確認する必要があります。

 

しかし、そんな意図を聴かず、

ピント外れな「答え」を一方的にしゃべる、

 

そして、話しが長い…。

 

そんな人は自分の話が長いと感じていませんし、

 

得意満面で話しているから余計たちが悪いようです。

 

 

 

あなたが「答え」を教えることより

 

「何故、この質問をしたのだろうか」

 

とその意図を深堀して聴くことが必要です。

 

 

 

9.時間を気にしている仕草や素振りする職員

 

顧問先で監査時間がオーバーして、正直

 

『早く帰りたい』

 

と思うことはあるでしょう。

 

しかし、経営者が重要な話を真剣にしている最中に、

時計を気にする姿は大変失礼です。

 

最初から監査時間に余裕を持って行動することは、

 

もちろん、

 

時計が見えないようなポジションに座るとか、

 

あらかじめ時計や携帯を見えるように

置くなどの工夫をしておくことです。

 

 

ちなみに監査時の作業と面談の割合はどうですか?

 

5対5くらいで監査を実施するよう業務の効率化を図りましょう。

 

 

10.相手の目を見ずに聞いている職員

 

これはとても失礼な話です。

 

しかし、税理士事務所の職員には、とてもこのタイプが多い。

 

「ちょっと今作業中なもので」

 

と平気でいう職員も見ます。

 

 

作業中でも、かならず相手の目を見て

作業を止めて話を聞く。

返事の声はやや大きめで。

 

来所されたお客様や職員同士でも同様です。

 

作業が好きなのは分かりますが、

相手の目を見てあいさつや話を聴く習慣をつけましょう。

 

11.ただうなずくだけ、黙って聞いている職員

 

これは相手が顧問先であろうがなかろうが、

 

不愉快な聴き方です。

 

相手の話に、うなづいたり、相づちを打たず、

 

反応が薄いと話す方の意欲が減退します。

 

相手が使った言葉を自分も使ったり、

相手の言ったことを繰り返す、

 

そして、

 

うなずきや相づちを適度に挟むなど、

 

 

あなたが思っているより、ほんのちょっとくらい

オーバーアクションで丁度いいのです。

 

 

以上、

 

前回からの引き続きで、

社長が嫌う11人の職員をご紹介しましたが、

 

話しやすい職員になることが第3者から好かれる第一条件です。

 

好かれなければ、

 

あなたの提案に聞く耳を持つはずがありません。

 

 

 

その他にも支持政党・支持宗教に関する自分の考えなどは避けるべきです。

 

職員一人ひとりが顧問先とどのようなやりとりをしているか、

 

所長先生は同行しない限り、わかりません。

 

どの顧問先を誰が担当しても

 

一定の品質を保つには、

 

マニュアルが不可欠ですが、

 

 

所内研修時等でコミュニケーションに関する

 

教育は、税法の教育以上に必須科目と言ってもいいでしょう。

 

 

この 11 の悪い姿勢は、

 

税理士事務所の職員と言う以前の問題ばかりですが、

 

顧問先の監査や指導をする立場にある

 

税理士事務所職員は、ある意味もっと高いレベルの人格が求められています。

 

 

「なくて七癖」と言いますから先ずは話す姿勢から変えましょう。

 

 

Follow me!

使える実践テクニック

無料メルマガ登録者限定で税理士事務所で使えるテクニックやマーケティング情報を配信しています。

あなたにお勧めの記事

 - 経営者面談力, 顧問料アップ戦略