「知っていると知っていないでは大きな差を生む」
2016/06/06
経営理念・使命感の共有で何が変わる
どの法人にも存在する理由があります。
その「法人の存在価値」とは、
単なる金儲けのため、給与を貰うためだけではない。
『経営理念』=「儲けるだけ」「自己都合」
と言う短絡的な公式もない。
だから、
「何故、この法人が存在すべきか」
「存在する事でどんな社会貢献ができるのか」
を明確化する必要がある。
もし、存在する理由がなければ、
組織として成り立たたず、消滅しているはずである。
あなたは経営理念に心を込めているのでしょうか?
そして、
あなたの部下は経営理念を知っているのでしょうか?
この法人の柱である「経営理念」を
理解している職員は何人いるのでしょうか。
「何故、この法人が存在すべきか」
「何故、あなたはこの法人で働いているのか」
職員の頭の中・心の中で生きたものでなければならないはずです。
額縁に入れられ壁に飾ることに意味はありません。
今、職員との一体感が感じられない、
変えたいと思うなら、
経営理念の一言ひとことを分かりやすく説明することが必要です。
「経営理念」がない法人、形骸化している法人で顕在化する8つの問題点
- 経営状態が悪くなった時に、経営者自身の精神的な支柱がないと何のためにやっているのか迷い踏ん張れず、浮利を追求した拝金主義が横行する。
- 「法人は社会の公器」と言う考えができず、私物化に走りだす。
- 「儲けていれば何をしても構わない」と言う風土により、人格形成に必要な努力や人財教育をしない。
- 「経営理念」は、職員をまとめる為の価値基準であるが、それがないため組織を構成している職員の思想がバラバラになり離職率が高い。
- 「崇高な価値観は崇高な人材を創る」、誤った思想の中では目先だけで右往左往する経営者や職員が多い組織となる。
- 存在する理由がなければ経営方針や戦略が毎年大きく揺らぎ、業績が悪化すれば非人道的なリストラを実施したり、また正しい納税をせず、利益や不祥事を隠蔽するのも、理念の希薄さ。
- 利益が出た時、その使い方に経営理念が表れる事があります。儲けを水泡のごとく浪費したり、節税から脱税になったり、経営者個人の資産づくりに奔走したり、有価証券等のマネーゲームに明け暮れる。
- 平気で人様に迷惑を掛けたり、また反社会的または倫理欠如の行動に走ることもある。
職員と一緒に『経営理念』を作成する効果
- 経営者・職員の一体感が生まれる。
経営者が考えるこの法人の存在する価値観を明確にすることにより、経営者と職員の触れ合う機会が多ければ、自ずと『何が大事か』が職員にも理解され、
それが、一体感につながっていく。
各自の価値観は千差万別でも、法人としての価値観は全員、一本筋が通っている状況に導ける。 - 「カネ」だけの為ではない、もっと高い次元の哲学を考えるようになる。
「働くのは賃金を得る為だけ」と言う価値観ではなく、仕事を通じて何を実現すべきかを考えるようになる。この法人で働いている自分に誇りを持ち、社会貢献に関与もできる。 - 中期ビジョン、経営方針、計画がぶれないようになる。
経営理念がベースとなり全ての思考の出発点になる為、中期ビジョンや経営方針や規範がぶれない。 「いろいろな問題が混在する法人や社会状況の中で、何を信じて取り組むか」と言う時の基準になり、経営理念にそった正しい思想の人材が定着していく。 - 「辞めたい」と思った時でも単なる労働条件だけで法人を判断しなくなる。
転職を考えた時、賃金や福利厚生、知名度などの表面的な事ではなく、法人哲学、ビジョン等が、判断基準に加わり、客観的に判断するようになり、離職率が下がる。